児童虐待―Ⅹ

愛着(アタッチメント)形成障害
 不適切な養育、虐待により、この愛着の形成がうまくいかないと愛着障害という症状を作り出します。
 アタッチメント障害は、アメリカ精神学会でもしっかり診断基準が整備されています。5歳以前に親との愛情あるキャッチボールができないと、衝動性のコントロールが上手くできずに様々な症状が出ます。内向きに症状が出ると他人に対しても無関心になります。全く人に関わりたくないという症状です。用心深く、イライラしやすい、集中できない、勉強に手がつかなく学習が伸びないタイプになります。外向きに症状が出ると、多動、落ち着きがない、友達とのトラブルや喧嘩が絶えません。また人見知りがなく、馴れ馴れしく、対人関係、人と人との距離感が保てないこともあります。

 

(「周産期から見つめなおす児童虐待:アタッチメント障害の脳科学」)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。