児童虐待―XIV

愛着形成障害への介入
 親子の修復のために様々な心理治療が必要になります。愛着形成障害の子どもには、もともと支配者と被支配者という歪んだ認知があります。支配者である親から、ずっとそういうふうに間違った認知を植えつけられています。その認知の歪みを語らせて、心理治療をして、レジリエンズ、回復する力につなげていきます。その時の関わりを通して再構成されるので、子ども1人では無理です。養育者、親が元気でないと子どもも元気になれません。
 学校の先生の問題行動への対応、さらに施設の先生や心理士さんの心理教育、こういうチームプレーで対応すれば、相当な医療費がかかりますが、アタッチメントの再形成は可能です。

 

(「周産期から見つめなおす児童虐待:アタッチメント障害の脳科学」)
(吉村 やすのり)

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