全国の児童相談所(児相)が対応した18歳未満の子どもへの虐待は、2015年度で10万3,260件になりました。1990年度から25年連続で増え続けており、初めて10万件を超えました。児相の全国共通ダイヤルは、昨年7月から3桁の「189」に短縮されました。認知度も高まることによって、かかってきた電話は、2014年度に約2万件だったのが、2015年度は約23万件に増えました。
2015年度の虐待件数は2000年度の5.8倍になりましたが、対応する児童福祉司は、2.2倍の2,934人にとどまっています。厚生労働省は、児童福祉司らを2019年度末までの4年間で1120人増やす目標を立てています。
(2016年9月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)