脳死臓器提供

 199710月の臓器移植法の成立後、脳死での早期提供は400例目となります。2010年の改正法施行で、本人の意思表示がない場合でも家族の承諾で提供できるようになり大きく増えています。しかし、心停止後の提供が2006年をピークに減っており、移植全体では伸び悩んでいます。
 移植された臓器は399例で、心臓296件、肺318件、心肺同時3件、肝臓345件、肝腎同時9件、膵臓51件、膵腎同時217件、腎臓497件、小腸14件であり、延べ1,750人に移植されています。一方で心肺停止後の提供は年60100例程度でしたが、近年、減少傾向にあります。法改正により可能になった15歳未満の子どもからの脳死臓器提供は12例にとどまり、海外へ渡航して高額な移植手術を受ける患者は後を絶ちません。

(2016年9月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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