児童養護施設への入所理由

親を失ったり、虐待を受けたりして社会的養護の対象になっている子どもは、2017年3月末時点で約4万5千人です。このうち約3万人が児童養護施設と乳児院で生活しています。里親やファミリーホームへの委託率は、2割弱にとどまっています。2013年の厚生労働省の児童養護施設入所児童等調査結果によれば、児童養護施設に入所する子供の約6割が虐待を受けた経験があります。入所時の平均年齢は6歳で、平均在籍期間は約5年間でした。30年前に比べて虐待が急激に増えています。
国は2016年施行の改正児童福祉法で里親や特別養子縁組などによる家庭養育優先の理念を示しています。社会的養護の目的は家庭復帰であることを忘れてはなりません。

(2019年1月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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