再生医療分野への参入

大手企業が既存事業を活用して、再生医療を広げる動きが活発になってきています。キヤノンが、包装機などを手がける京都製作所から細胞培養装置事業を取得しました。2026年をめどに従来品よりも培養能力が10倍となる装置を販売し、AIや画像解析技術を活用して培養の効率を高めます。細胞治療はがんや筋肉や骨の病気に加え希少疾患などの治療法として期待されていますが、コストや効率性などが課題となっています。
再生医療は次世代の治療手段として注目を集め、アステラス製薬など製薬大手が研究開発に注力しています。日立製作所も京都大学などと、がん治療に使う細胞を自動で培養する技術の共同開発を始めています。がんなどの難病や希少疾患の治療に向けて、再生医療の市場は拡大しています。

 

(2023年3月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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