通学回数券の廃止

交通系ICカードの普及で、鉄道各社で回数券の販売をやめる動きが広がっています。一部鉄道では、通信制の学校の生徒が広く利用してきた通学用の割引回数券もなくなります。経済的に余裕がない生徒の負担軽減のため、学校側が見直しや代替措置を求めています。
通学用の割引回数券は、通信制高校の生徒や放送大学の学生のために各社が販売しています。通信制の学校は、自習やリポート提出が基本で、定期券を買うほど登校頻度が多くないためです。通信制高校の生徒は、一般的に運賃が5割引きになります。
普通回数券を廃止しても通学用の割引回数券は、引き続き販売しているJR各社や東急、名古屋の名鉄のような鉄道もありますが、すでに通学用も含めて廃止したところもあります。通信制高校は、2000年代から私立を中心に急増しています。学校数は270校を超え、30年前の約3倍となり、生徒数は約23万8千人です。

(2023年3月23日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。