出生前遺伝子的検査に関するシンポジウムで、厚生労働省の研究班のダウン症に関するアンケート調査結果が発表されました。
ダウン症のある人を対象とした初の大規模なアンケートで、9割以上が「毎日幸せに思うことが多い」と回答していました。このアンケートは、厚生労働省の研究班が去年、行ったもので、12歳以上のダウン症のある人852人が回答しました。それによると、「毎日幸せに思うことが多い」と答えた人は、「はい」と「ほとんどそう」を合わせると91.8％に上りました。「父母や周りの人が自分のことを大事に思ってくれていると感じる」と答えた人は94.4％でした。また、19歳以上の人の74.5％が、一般企業や作業所などに勤務して働いていることもわかりました。
妊婦の血液で胎児のダウン症などの可能性を調べる新しい出生前診断が広がる中、アンケートを行った京都大学の三宅秀彦特定准教授は、「ダウン症のある人が楽しく前向きに生活している実態を知ってほしい」と話しています。
（2016年10月5日 NNNニュース）
（吉村 やすのり）
