医師過剰時代到来か―Ⅱ

医師の需給関係

 厚生労働省の医師の需給に関する検討会は、将来の医師数や医療需要について、需要が最も多い想定でも2033年ごろに医師の需要と供給が均衡し、2040年には供給が需要を約1.8万人も上回るとする推計をまとめました。現状の医師不足が一変し、医師過剰になると推計しています。
 今後の医学部定員が今年度の計9262人と変わらないことを前提にして、2040年までの医師数を推計しています。30~50歳代の男性医師の仕事量を1とした場合、女性医師と高齢医師はそれぞれ0.8、研修医は経験に応じて0.3、0.5として計算しています。医師の需要が最も大きくなると仮定した条件では、2033年ごろに需給が均衡し、その後は供給需要を上回るとの結果になりました。平均的な条件で推計すると、2024年ごろには需給が均衡し、その後逆転することになります。検討会は、将来の医学部定員の追加増員について慎重にすべきだとしています。

(2016年5月22日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)

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