医療・福祉分野の資格取得

 医療・福祉分野の資格を取得するには、国が指定した専門学校や大学などで学ぶ必要があります。しかし、その養成課程は資格ごとに異なります。厚生労働省は、保育士、介護福祉士、看護師など12の医療・福祉分野の国家資格などについて、養成課程の一部を共通化する方針を固めました。保育や介護分野などへの労働力の移動を容易にすることで、人手不足が懸念されている福祉人材を確保するのが狙いです。
 介護福祉の資格を持つ人が新たに保育士の資格を取るには、現在基本的に2年間の課程を修了する必要があります。新しい仕組みにより、共通基礎課程を修了した介護福祉士は、1年程度で保育士の資格も取れるようになります。保育ニーズの高まりや高齢化に伴い、保育士は今年度末までに約9万人、介護福祉士など介護人材は2025年に約38万人不足すると推計されています。人手不足が社会問題となる中、介護や保育など分野ごとに人材を確保するのは限界があるため、複数の資格を取りやすくしています。

(2017年4月19日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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