LGBTが養育里親に

 養育里親は、養子縁組をする里親とは異なり、原則子どもが18歳になるか実親らと暮らせるようになるまで育てる制度のことをいいます。虐待など様々な事情で家庭で生活できない子どもを一定期間育てます。里親になるためには、養育に理解や熱意、豊かな愛情がある、経済的に困っていないなどが要件となり、研修や調査で判断されます。大阪市がその担い手として男性カップルを認定しました。
 虐待や親との死別などで養護が必要な子どもは約45千人もいます。9割が施設で暮らし、里親への委託は1割に過ぎません。里親は子どもがいない人のためではなく、子どものために必要な制度です。LGBTであるかないかは関係ありません。子どもの情緒に影響するなど心配の声も寄せられていましたが、性別が養育の支障になるとは思われません。

(2017年4月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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