各国のコロナ変異種の状況

海外滞在歴のない静岡県の男女3人が、英国で広がる新型コロナウイルスの変異種に感染していました。米国では3月に変異種が主流にとの予測が出され、ブラジル北部では感染が急拡大しています。日本でも、感染力の高い変異種が日常生活の中で広がる市中感染が危惧されています。
英国型の変異ウイルスは、従来よりも感染力が最大で70%高いとされています。英国では、新規感染者の過半数を変異種が占めています。英国のほかカナダや米国など世界57カ国で見つかっています。英国やデンマークでは、変異種の市中感染が確認されています。米国では、3月以降に英国型の変異種が感染流行の中心になるとの予測をしています。
変異種は感染力が高いが、重症化リスクや死亡率は従来型と同程度とみられています。ただ、変異種が広がって感染者が急増すれば感染拡大が長引き、第3波の収束が遅れる可能性が出てきます。PCR検査の陽性者の5%を解析できれば、市中感染の監視に役立つとされています。日本の解析状況は、現在この数字を上回っています。

(2021年1月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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