夏休み明けの子どもの自殺

8月下旬から9月上旬の夏休み明け近くは、子どもの自殺が多くなる傾向があります。内閣府の調査によれば、1972~2013年の42年間に自殺した18歳以下の子どもは1万8,048人にも達しています。その中で、日付別で最も多かったのは9月1日の131人です。夏休み明けが近づく8月20日以降は、連日50人を超えています。自殺総合対策推進センターが、7月下旬から9月下旬にかけての2006~2015年度の数字を分析したところ、8月下旬に自殺者数のピークがみられていました。
長期の休みの直後は、児童や生徒の生活環境が変わりやすく、重圧や精神的な動揺が生じやすいと思われます。学校に行きたくない、生きづらい、夏休みの終わりが近づく頃、そんな思いを抱えて悩む子どもたちがいます。

(2018年8月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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