大卒就職率の上昇

 近年、大学を卒業した学生数や就職率が上昇しています。今春に大学を卒業した学生約559千人のうち、4分の3の約418千人が就職しています。就職した約418千人の内訳を見ると、正規雇用は約399千人です。卒業者全体に占める割合は71.3%で、前年より2.4ポイント上昇しています。この正規雇用者の増加が全体の就職者数を押し上げています。企業が新規採用に前向きであり、雇用環境が改善し、就職者の増加につながっています。
 一方、今春の入学者が定員割れした四年制私立大学は全体の44.5%を占め、前年から1.3ポイント増えました。文部科学省は学生募集に苦労する大学への補助を始めていますが、小規模校や地方にある大学で定員割れが多い傾向が続いています。

(2016年8月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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