大学生の生成AI利用

米オープンAIのチャットGPTは、2022年11月に無料公開され、世界で利用が拡大しています。全国大学生活協同組合の調査によれば、チャットGPTなどの生成AIを利用した経験がある学生は、継続的に利用が28.9%と、利用したが今はしていないの17.8%を合わせ46.7%に達しています。利用経験がなかったのは50.6%で、今後使ってみたいが28.2%と今後も利用しないが22.4%とに分かれています。
利用目的としては、論文・リポートの作成の参考が22.1%と最多で、翻訳・外国語作文が12.1%、相談・雑談相手の11.0%と続いています。生成AIを巡っては、日本でも、昨春以降論文やリポートでの無断使用を禁止する大学が相次いでいます。
AIの安易な利用は、独創性や著作権を軽視する風潮につながりかねません。AIの回答だけでは対応できない問いを示すなど、教員側の工夫が一層重要になります。出力された文章には虚偽の情報が含まれるなど、AIの危険性を教える必要もあります。

 

(2024年3月5日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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