女子の理系志向の増加

予備校による今年の受験生志望動向分析によると、女子の理系志向が高まる傾向がみられます。コロナ禍で受験生の実学志向が強まる中、就職や資格取得に有利とされる理系学部を目指す女子高校生が増えています。東京大学や京都大学などの国立難関大10校の理系学部志望者は、前年比99%で減少していますが、女子に限ると同101%に増加しています。首都圏の私立理系10大学でも、志望者数は前年比98%でしたが、女子は103%でした。
学部系統別では、理・工・農学系でいずれも女子の志望者数が伸びていますが、従来女子の人気が高かった国際系や人文学系、生活科学系の学部は人気を下げています。従来は女子らしいとして人文学系や家政系の学部を選んできた層が、手に職をつけられる理系の学部に目を向け始めています。私大医学部の志望者は前年比109%(女子113%)と顕著な伸びをみせています。

(2023年1月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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