女性の育休取得率

女性の育児休業取得率は、2021年度に85.1%で、男性の13.97%と比べると高い水準とされています。この数字は、企業などで正規もしくは一部の非正規として雇用されている間に出産した女性に限定されています。多くの非正規や出産前に退職した人、自営業などで働く女性は分母に含まれていません。
対象を広げると、女性の育休利用割合は大きく低下します。国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳未満で結婚した初婚の女性で、2015~2018年に第1子を産んだ人の育休利用割合は、43.0%にとどまっています。正規で働く女性に限ると93.1%に上がります。非正規はこれまで育休など仕事との両立を後押しする制度の対象外でした。支援が手薄で経済的な不安も重なり、結婚や出産を控える例も少なくありません。



(2023年6月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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