女性研究教員

 文部科学省の調査によれば、大学教員のうち女性が占める割合は、最も高い講師の31.7%に対して学長は10.6%にとどまっています。教員全体に占める女性の割合は23.7%です。教授よりも上の職位になると、この数字を下回ります。背景には、出産や育児といったライフイベントへの支援が薄い、学生への教育や研究、論文の執筆など多忙な業務と生活の両立が難しく、登用が進んでいないことがあげられます。
 総務省の調査によれば、日本の研究者のうち女性が占める割合は15.3%に過ぎません。英国や米国では35%程度なのに対して、主要国の中でも最低水準にあります。研究領域において女性の活躍を期待するためには、ライフイベントに合わせた支援などの環境整備を一層充実させることが大切です。

(2017年7月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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