婚活アプリの市場拡大

インターネットで結婚相手を見つける婚活アプリの市場が急拡大しています。婚活アプリは、2012年ごろから普及が本格化してきました。アプリの仕組みは、登録して自己プロフィールを作成後、検索などして気になる人を見つけて「いいね」を送信します。相手からも「いいね」が送られると、マッチングが成立します。その後のメッセージのやりとりから、男性のみ課金が始まるケースが多くなっています。利用料金は、安くて月3千円ほどからです。手軽さや手頃な料金で人気が高まり、今年の市場規模は、結婚相談所などのリアルな出会いを仲介する市場に迫る374億円と予想されています。
真剣に結婚したい人たちに人気の一方で、援助交際などを目的に、いわゆる出会い系サイトと同じ感覚で使う人への対処が課題となっています。大手7社2月、自主規制ルールを策定しています。独身であることの確認の徹底、悪意ある利用者の即時退会、ブラックリスト化などを申し合わせています。ネットの普及や人間関係の希薄化でリアルに結婚相手に出会う機会は減っています。ネット婚活も出会いの機会の提供として有効ですが、安全性の担保が必要です。

(2018年8月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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