子どもの肥満

 肥満傾向の児童生徒は、1970年から2000年までの約30年間で23倍に増えています。10歳児でみると、1980年代後半からの増加が目立ちます。背景には栄養状態の向上の他、運動不足があります。文部科学省によれば、子どもの体力や運動能力は、1985年をピークに低下しています。最近は小学生や中学生の肥満率は、ともに緩やかな減少傾向にあります。しかし、1012歳は9%前後であり、他の年齢に比べ高い傾向にあります。
 小学4年生を対象にした生活習慣病の調査によれば、小児期メタボリックシンドロームと最も関係が深い生活習慣は運動です。運動好きの子は、そうでない子に比べて腹囲や収縮期血圧、中性脂肪などの値が低い傾向にあります。肥満を予防するためには、早寝早起き、毎日朝ごはんを食べる、テレビやゲーム機などに費やす時間は1日に2時間未満、週3回以上スポーツをするなどです。

(2016年4月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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