小中教諭の長時間労働

 文部科学省の公立小中学校の教員勤務実態調査によれば、平日の学内勤務時間は、中学校教諭が平均11時間32分、小学校教諭が11時間15分でした。10年前の前回調査から、それぞれ32分、43分増えています。
 過労死のリスクが高まるとされる月80時間以上の時間外労働に相当する教諭は、中学校で約6割、小学校で約3割にものぼっています。学校現場が長時間労働によって支えられていることがわかります。脱ゆとりを掲げる現在の学習指導要領実施により、授業数が増えています。土日の部活動・クラブ活動も約2時間と倍増しています。生徒の安全管理を重視することにより、活動に立ち会う時間が延びたことも影響を与えています。

(2017年5月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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