小中教諭の長時間労働

 週に60時間以上働く小中学校の先生の割合が、7080%に達しています。これは、医師や建設業、製造業など他業種より格段に高い割合になっています。調査では、週あたりの労働時間を20時間未満から60時間以上まで5段階に分けています。小学校教諭で週60時間以上働いている割合は73%、中学校は87%にも及んでいます。小中とも50時間未満の教諭はいません。
 長時間労働をする小中教諭の割合は、医師の40%を上回っています。建設業の13.7%、製造業の9.2%、運輸・情報通信業の9.0%をはるかに上回っています。子どものためにという先生たちの善意が長時間労働をもたらしています。私生活を犠牲にし、自ら学ぶ時間もないため、結局は教育の質を低下につながる可能性もあります。

(2017年1月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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