待機児童の増加政策

 東京都は、待機児童問題の解消に向け、2019年度末までに保育サービスの定員を7万人分増やす方針を固めました。今年度を含め、毎年度17,00018,000人分の定員を増やすことにしています。今年41日現在の都内の待機児童数は8,466人で、都道府県別で最も多くなっています。都は昨年度、認可・認証保育所や小規模保育施設など、保育サービスの定員を前年度比で14,192人分増やし、計261,705人分確保しました。しかし、定員の増加分を上回るペースで共働き世帯も増え、待機児童は逆に652人増加してしまいました。
 子どもを抱える親からは期待の声が上がっていますが、保育士不足や保育の質の確保といった課題も指摘されています。施設の整備を進めるだけではなく、保育士など人材の確保も強化する方針です。結婚や子育てなどのため離職している保育士を対象とした研修や就職相談会の開催、勤務経験のない保育士に対する就職支援セミナーや現場実習などを行うことで、潜在保育士の活用を推進することにしています。

(2016年12月19日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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