教員の長時間労働

 教員の長時間労働は深刻な状況になっています。教える内容や授業時間が増える中、生活指導や様々な事務作業、部活動といった負担も重くなっています。文部科学省によれば、平日の1日あたりの平均勤務時間は、小学教諭が11時間15分、中学教諭は11時間32分でした。前回調査に比べ、3040分長くなっていました。さらに、自宅などでの持ち帰り業務時間は、小学教諭29分、中学教諭20分でした。
 1週間に60時間以上勤務していたのは、小学教諭の34%、中学教諭の58%を占めています。民間の週40時間勤務を基準にすると、1か月の超過勤務が80時間を超える計算となり、厚生労働省の過労死ラインにあたります。過労死ラインとは、脳卒中や心疾患で労災認定される目安として示している基準です。発症前1か月間に100時間、発症前26か月間で月あたり80時間超の残業があったと認められた場合を指します。

(2017年6月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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