新型コロナウイルスの感染対策―Ⅱ

風邪・インフルエンザとの違い
風邪は、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウィルスなどが引き起こします。インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型があります。C型は感染しても症状が軽微なので、インフルエンザのワクチンは、A型とB型に対応するものになります。新型コロナウイルスの病原体は、SARS関連コロナウイルスです。
症状として、しつこい咳や咽頭痛などがありますが、発症時の症状は軽微なことが多く、喉が痛いとか、ちょっと咳が出るとか、体の具合が悪いというよりは体調の変化を感じる程度です。そのような軽微な症状が出始めてからの2日間と、それ以前の無症状の2日間を合わせたおおよそ4日間が、体内のウイルス量が一番多いと言われています。味覚障害や嗅覚障害は、他の軽微な症状の後に出てくることの方が多いようです。
発熱したり、具合が悪ければ外出を控えるので、他の人にうつす機会は減りますが、ちょっと喉が痛いけれど飲み会に行ってしまった、という人が感染していたら、周囲の人にうつしている可能性があります。したがって体調の変化には敏感になることが大切で、少しでも変化を感じたら食事の場には行かない、職場もできるだけ休む、といったことが重要になってきます。

(よぼう医学 2021年 SPRING №12)
(吉村 やすのり)

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