新成人の人口推移

 201711日時点で20歳の新成人は、123万人で前年比2万人増えました。新成人が生まれた1996年は、第2次ベビーブーム世代(19711974年生まれ)の出産期にあたり、出生数が増加していたことなどが影響しています。新成人は、男性が63万人、女性が60万人で、男女ともに1万人ずつ増えています。2017年の新成人は、過去最多だった1970年の246万人と比べると半数にとどまっています。総人口に占める割合は0.97%であり、7年連続で1%を下回っています。新成人が生まれた1990年代にみられる出生数の増加は一時的なもので、2000年代は再び減少傾向で推移しています。中長期でみると新成人も減少傾向が続きます。
 厚生労働省によると、2016年生まれの子どもの数は981,000人と、1899年の統計開始以降で初めて100万人を割り込みました。2015年の合計特殊出生率は1.46であり、過去最低だった2005年の1.26から上昇しましたが、2030歳代の女性の人口が減っているため、出生数は下げ止まっていません。2017年の干支、酉年生まれの人口は943万人です。酉年は団塊世代と第2次ベビーブームのいずれにもあたらないため、十二支別にみると酉年は最も少なくなっています。

(2017年1月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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