日本のIT技術者の不足

日本は、海外に比べてデジタル化が遅れています。主因の一つがIT技術者、つまりテック人材の不足です。テック人材とは、システムエンジニアやプログラマーらIT技術者の総称で、デジタル製品などに組み込むソフトウエアの設計や開発を担っています。人材サービスのヒューマンリソシアの2022年の調査によれば、国別では米国の514万人が最も多く、中国が281万人で続きます。日本には世界4位の132万人がいます。
デジタル化の加速に伴い世界で不足感が強まっています。日本のテック人材は、これまで大半が男性でしたが、リスキリングを通じて異業種から転職する女性が増えています。IT技術者の人材不足を解消するには、いかに女性の働き手を増やせるかが鍵を握っています。女性技術者の育成のためのオンライン講座サービスを専門とする企業も出てきています。
女性のテック人材が増えることで、生理や妊娠など女性特有の心身の課題をテクノロジーで解決するフェムテック関連のサービスが多様化することも期待されています。京都女子大学は、4月に国内の女子大として初めてデータサイエンス学部を開設しました。

(2023年6月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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