日本人留学生の大幅な減少

日本学生支援機構の報告よれば、2020年度に海外に留学した日本人学生が1,487人で、前年度の約10万7千人から98.6%減少しています。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で入国制限の規制や、受け入れを中止する大学が相次いだことが背景にあります。
日本人留学生は近年増加傾向にありましたが、2020年に入って新型コロナが広がり始めた影響で、2019年度に前年度比6.8%の減少に転じました。2020年度は海外への派遣が大幅に制限され、比較可能な2009年度以降の調査で過去最低となりました。留学した1,487人を期間別にみると、1年以上の長期留学は160人にとどまり、723人は半年から1年未満でした。留学先では韓国が265人で最も多く、米国の240人やカナダの189人が続いています。
海外からの留学生もコロナの影響を受けています。2021年5月1日時点で、日本の大学や日本語学校などに在籍していた外国人留学生は24万2,444人で、前年で13.3%減っています。留学生の約1割、2万1,945人は、コロナの影響で来日できず、母国から遠隔授業を受けています。政府は3月に原則停止していた留学生の受け入れを再開しています。

(2022年3月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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