母乳栄養

 厚生労働省の調査によれば、母乳のみで赤ちゃんを育てる保護者が生後1カ月と3カ月で、ともに5割を超えたことが明らかになりました。調査は1985年度から10年ごとに実施されています。今回は20159月、6歳未満の子どもがいる世帯の3,871人から回答を得ました。そのうち2歳以下の子どもを育てる保護者1,235人に、授乳期に与えたのは母乳のみか、粉ミルクなどの人工栄養課、母乳との併用かを質問しています。
 母乳のみで育てた保護者は生後1カ月の時で51.3%であり、2005年度の前回調査の42.4%から8.9ポイント上昇しています。生後3カ月でも2015年度は54.7%と、前回調査の38.0%を16.7ポイント上回っています。粉ミルクと母乳の併用も含むと、母乳で育てた割合は生後1カ月で96.5%、生後3カ月で89.8%にのぼっています。母乳保育が増えていることは良いことですが、母乳で育てなければ母親の資格がないと思い詰める必要はありません。

(2016年8月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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