母子健康手帳アプリの普及

富士通とNTTドコモは、ドコモが提供する母子健康手帳アプリを通じ、妊婦健診の結果のグラフや撮影したエコー画像を閲覧できるサービスを本格導入します。体重の変化や医療機関からのお知らせなども閲覧できます。母子の健康状態を見える化し、医師らとのコミュニケーションを促します。まず、妊婦が登録し、産婦人科の診療記録を電子カルテなどを経由して、健診結果を富士通のクラウド上に保存します。妊婦はドコモのアプリからデータを閲覧できることになります。
一般的に病院や診療所内の診療情報は、厳重に管理されています。画像データのような検査結果は有料で、CD-Rなどの形で提供されることが多くなっています。スマホやパソコンから記録を見られれば、患者が健康を意識しやすくなるほか、自身に合った健康サービスを受けやすくなると期待されます。大量のデータを集めて、病気の予防や重症化を予見しようとする動きもあります。しかし、医療データは最も重要な個人情報だけに、取り扱いにはセキュリティー対策などが必須となります。

(2019年6月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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