男女の賃金格差

 女性の賃金が増加を続けています。女性の賃金は、1990年前後は男性の60%程度にとどまっていましたが、格差は次第に縮まっています。厚生労働省によれば、2016年のフルタイムで働く女性の平均賃金は、月額244,600円であり、男性の賃金の73%となりました。
 男女の賃金格差が縮まってきたとはいえ、日本の水準は国際的にはまだ見劣りします。経済協力開発機構の2014年調査では、日本の男女格差は加盟国の中で韓国、エストニアに次いで3番目に大きくなっています。女性の賃金を底上げするには、管理職への登用をさらに増やしていくことに加え、子育てを機に離職したり、本人の意に反してフルタイムの仕事を諦めたりすることを防ぐ必要があります。

(2017年2月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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