禁煙に手遅れはない

 長年の喫煙歴のある人は「今さらたばこをやめても」と禁煙を諦めている方が少なくありません。しかし、禁煙に手遅れはありません。New England Journal Medに掲載された論文によれば、35歳から45歳で禁煙した場合、9年寿命が延びるとされています。50歳前後でも6年、60歳前後でも4年寿命が延長します。何歳で禁煙しても寿命は延びます。
 夫が喫煙する場合、その妻は長年、受動喫煙していることになり、70代で受動喫煙がひどい女性は、受動喫煙がない女性に比べて月間平均医療費は1.4倍高く、入院費では2倍近い差が出るという研究報告があります。また、夫が1日20本以上喫煙する時の妻の肺がん死亡率は、夫が非喫煙者の場合と比べて1.9倍にも上がり、狭心症や心筋梗塞の発症率も1.3倍になります。

ささら vol.10,2017.より
(吉村 やすのり)

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