移住地希望ランキング

全国約580の自治体と連携して地方移住に関する情報を提供する認定NPO法人ふるさと回帰支援センターは、2023年の移住希望地ランキングを発表しています。最も人気が高かったのは静岡県で、4年連続首位でした。2位は群馬県で前年の9位から大きく順位を伸ばしています。3位以下は栃木県、長野県、宮城県の順番でした。同センターへの2023年の相談件数は、前年比13.3%増の5万9,276件で3年連続で過去最多となっています。

静岡県は、東京圏へのアクセスの良さや利便性の高さが好感され、幅広い世代から人気を集めています。2位の群馬県は、教育費や生活費の割安感から子育て世代からの相談が急増しています。年代別では、20代以下と40代では群馬県、両年代以外では静岡県がそれぞれ首位でした。コロナ禍後の傾向として人気観光地の北海道にも移住への関心が高まっており、前年の12位から7位へと上昇しています。
移住先で希望する就労形態においては、企業などへの就労が70.1%で最も多く、次いで自営業が11.4%でした。テレワークは11.1%で、前年から3ポイントほど上昇しています。働き方の選択肢の一つとして業種は限定されますが、テレワークが定着しています。
セミナー参加者から人気が高かったのは群馬県です。前年の14位から初めて首位となっています。窓口での相談経傾向から、古民家DIYなど希望者の需要に沿ったセミナーを50回以上開き、多くのファンを獲得しています。2位は愛媛県、3位は和歌山県でした。

(2024年3月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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