精神保健指定医

 精神保健指定医とは、精神障害のある患者を強制入院させるかどうかを判定する資格を持った精神科医です。この精神保健指定医の認定にあたっては、不正が相次ぎ、昨年11月には医師89人の資格取り消しという過去最大の処分に至りました。これを受けて厚生労働省は、国家資格である精神保健指定医について審査制度を改正することにしています。
 資格付与の審査時に、提出された症例リポートが医師本人の診察によるものかどうか確認するため、面接試験を導入する予定です。また、更新の際にも研修内容を厳しくすることも併せて検討しています。自分で診察していないリポートを提出するなどし、指定医の資格を不正取得していたことは、精神科医の存立基盤を傷つける行為です。

(2017年1月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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