結核の蔓延

 結核が世界で猛威を振るっています。2014年の死者は150万人でエイズを上回り、全ての感染症の中で最多となっています。年間新規患者数の3分の1の約360万人が治療を受けられずにいます。主な薬が効かなくなる多剤耐性結核がインドや中国などで拡大し、深刻な問題となっています。
 世界保健機関(WHO)によると、2014年の世界の新たな結核罹患者は推定約960万人です。死者は150万人に達しています。日本でも毎年新たに約2万人の患者が発生し、2千人以上が死亡しています。65歳以上の患者が目立ちます。人口に対する患者の割合は、欧米諸国と比べて高い水準にあります。

(2016年6月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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