肝がんの治療

 肝がんの主な原因は、C型肝炎をはじめとする慢性肝炎です。自覚症状がないまま、肝臓の機能が低下、時間をかけてがんになります。最近は、飲酒や肥満による脂肪肝からの発症も増えています。肝臓がんの主な治療は、3つあります。手術、ラジオ波治療、肝動脈塞栓療法です。
 最も確実なのは、がんとその周囲を切除する手術です。通常の開腹手術と、細い管の先にカメラがついた腹腔鏡を使う手術があります。腹腔鏡手術は、開腹手術より、傷が小さく、術後の回復が早いのが特徴です。腹腔鏡手術は、切除する部分によっては非常に難易度が高くなります。ラジオ波治療は、画像で確認しながら、針をがんに刺して焼く治療です。肝動脈塞栓療法は、カテーテルという細長い菅を使って、がんに栄養を運ぶ血管を塞ぐものです。

(2016年12月4日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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