うつのみやレディースクリニックの宇都宮智子先生が、脱塩濃縮梅酢（ウムリン）をARTに使用し、良好な効果が得られたと発表されています。
梅には抗酸化作用があるという報告があり、脱塩濃縮梅酢（梅BX70）と梅エキスを産卵鶏の飼料中に添加して、産卵性の向上、卵質成績の改善効果を認めた報告もみられます。卵子の質の低下は酸化ストレスによるところが大きいと考えられていることから、抗酸化物質には卵子の質を改善する効果があることが期待されています。
ART反復不成功の難治性不妊患者に対し、DHEAと脱塩濃縮梅酢（梅BX70）をART治療前より投与して、ART治療成績の改善がもたらされたと報告されています。DHEAとBX70が、顆粒膜細胞のアポトーシスを抑制し、卵変性を阻止する可能性が示唆されています。
（吉村 やすのり）
