血圧の急変動

 高齢者は、入浴中の死亡が多くみられます。高齢者が寒い浴室で風呂に入ると、血圧が30以上変動することがわかっています。浴室を暖かくすると変動幅を半分程度に抑えられます。冬場は脱衣室のみならず、浴室の保温に心がけるべきです。
 脱衣室と浴室の温度を18度、湯を41度にした場合、服を脱いだ直後に平均で154に上がった最高血圧が、風呂に入ると122に急降下します。風呂から出ると再び急上昇します。血圧の変動は温度の変化によって血管が収縮したり、拡張したりするために起きると考えられます。変動幅は32~35もあります。脱衣室、浴室を25度にすると、血圧の変動幅は15~22に縮小します。

(2016年12月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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