診療・介護報酬の同時改定

 診療・介護報酬とは、医療機関や介護事業者が受け取るお金のことです。医療の場合、原則3割は患者が窓口で支払い、残りは企業の健康保険組合などが払います。診療内容や使う薬、介護サービスごとに国が金額を決めています。診療報酬は2年に1回、介護報酬は3年に1回行われ、6年ごとに同時改定されます。公的な医療保険のサービス価格である診療・介護報酬が、20184月に同時改定されます。
 政府は社会保障費の伸び(自然増)を20162018年度に5,000億円ずつに抑えようとしています。2016年度の予算では自然増6,700億円に対し、診療報酬をマイナス改定して1,700億円捻出しました。2017年度は高齢者医療の中高所得者への優遇策などを見直して1,400億円を削減しました。2018年度は、予算規模の大きい医療(約12兆円)と介護(約3兆円)の報酬改定が必要になります。前回改定では、診療報酬は全体では1.03%のマイナスでしたが、医師の技術料などは0.49%のプラスでした。薬価はマイナス1.52%でした。一方、介護報酬改定は前回(2015年度)は2.27%の大幅なマイナスでした。

(2017年4月23日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)

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