起業活動率

 大学が、高度な専門知識を持つ理系の院生や若手研究者を起業家に育てる取り組みに乗り出しました。起業家育成で実績のある海外大学のノウハウを取り入れ、事業化に必要なスキルや発想力を磨こうとしています。日本は優れた研究者は多いのですが、研究成果を基に起業・創業するケースは他国に比べると少なく、文部科学省も来年度から新たな支援事業を始めます。
 起業家精神に関する調査によると、日本の起業活動率は3.7%で、米国12.7%や英国7.1%、ドイツ5.0%などの先進諸国を大きく下回っています。起業活動率とは、起業の準備をしている人と創業3年半未満の企業経営者が、1864歳人口に占める割合です。日本の研究者には、起業・創業するのは商業主義で邪道だという意識が残っています。起業が身近なものであり、起業を通じて自分の研究を世の中で役立てられることを感ずることが大切です。

(2016年10月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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