通級指導の増加

通級指導とは、通常学級に在籍している発達障害や言語障害などのある児童・生徒を対象に、週に数回、別の教室で指導する制度です。感情のコントロールや円滑なコミュニケーションのとり方を学ぶほか、読み書きや計算など各教科の補充指導を行います。指導には設置校の教員があたりますが、現状では特別支援教育の免許などは必要ありません。文部科学省によれば、公立小中学校で通級指導を利用するADHDや自閉症スペクトラム障害(ASD)といった発達障害の児童や生徒は、平成29年度に5万人超であり、平成19年度の約5倍に増えています。
必要に迫られて通級を設置したものの、知識のない教諭が指導を担当することもあります。そのため、文部科学省は1月、発達障害の子どもをめぐる教育環境の整備方針をまとめています。障害に応じて指導できる教員を増やすため、専門性の高い研修制度を創設することなどが柱になっています。

(2019年3月3日 産経新聞)
(吉村 やすのり)

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