都心の待機児童

東京都の世田谷区は、4月1日時点の待機児童数が、前年同期比で43%減の489人になったことを発表しています。同区は昨年まで、待機児童数が5年連続で全国最多でした。区は、待機児童解消のため、空き地や空きスペースがある建物の所有者に働きかけ、認可保育施設の設置を進めてきました。昨年度は、認可保育施設を23か所新設するなどし、今年4月1日時点の保育施設の定員は、前年同期比1,275人まで増えました。
2015年度からは、保育士増につなげるために、区内の私立保育施設に勤務する保育士らの家賃の助成を始めたほか、2016年10月からは区内の私立保育施設に勤務する保育士と看護師に月額1万円を給付しています。行政による保育施設の設置や、保育士の待遇改善により、待機児童数は都心でも減少しています。出生児数の減少も相まって待機児童問題は数年後に解消すると思われます。

(2018年5月26日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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