里親制度

里親になりたい人は、まず地元の児童相談所(児相)に相談します。担当者から制度や役割について説明を受けた後、里親になるための研修を受けることになります。研修では、子どもの権利や預かる子どもの背景について学んだり、児童養護施設での実習を行ったりします。児相による家庭訪問も受けます。その後専門家で作る児童福祉審議会で認められれば、登録されることになります。ただし、定期的に更新が必要です。児相から子どもを紹介された後は、一定期間の交流を経て預かることになります。



里親になれる人の条件は自治体によって異なります。東京都は10月から、配偶者のいない人でも里親になりやすくするなど、条件を緩和しています。厚生労働省の調査によれば、子どもを預かっている里親の年齢は50歳代が最も多くなっています。実際に子どもを預かる期間は平均4年間です。里親になってみたい理由は、家庭を必要とする子どもを助けたいからが70.7%と最も多くなっています。子どもを預かると、月8万6,000円(1人目の場合)の手当のほか、医療費や生活費なども支給されます。

(2018年9月24日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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