パートやアルバイト、派遣社員などの非正規で働く独身女性が増えています。総務省の調査によれば、雇われて働く未婚女性は723万人に達しています。このうち非正規は298万人で4割を占めています。年齢別にみると、25~34歳では34%、35~44歳では37%を占め、年々増加傾向にあります。
背景には、1990年代以降の不況に加え、1999年の労働者派遣法の改正で派遣可能な業種が原則自由化され、正社員の求人が減ったことがあります。特に40歳前後の女性は、新卒時が約20年前の就職氷河期だったことが影響しています。不本意な就職だったために転職して非正規になった人や、一度も正社員になれずに年を重ねている人も多くなっています。
(2016年9月25日 読売新聞)
(吉村 やすのり)