飲みニケーション

 働き方の多様化や価値観の変化により、職場の上司や同僚と酒を飲みながら親睦を深める飲みニケーションが減ってきています。エスプライドの調査によれば、「仕事帰りに部下とお酒を飲みに行きたいかと思うか」という質問には、上司の49%が「行きたいと思う」と答えています。しかし、一方の部下側は「上司と飲みに行きたい」と答えたのが25%に過ぎません。「行きたいと思わない」が75%を占めています。若い世代でプライベートな時間を尊重したいと思う傾向が表れています。
 代わって職場のコミュニケーションに役立っているのがおやつです。単にオフィスにお菓子を置いておくのではなく、円滑な意思疎通や業務改善のために、積極的におやつを取り入れる企業が増えています。業務の効率化やパフォーマンスが重視される風潮の中で、ともすればアナログのコミュニケーションは忘れられがちです。おやつを使って働く環境を楽しく、面白くするという価値観を広げたいとしています。職場の人間関係に潤いをもたらすだけではなく、仕事にメリハリをつけるのにもおやつが一役買っています。

(2017年6月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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