首都圏における小1の壁

首都圏で小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)に希望しても入れない児童が増えています。保育施設での待機児童解消が進む中、小学校に上がると子どもの預け先がなくなる小1の壁が深刻になっています。こども家庭庁の調査によれば、2023年5月時点で全国の学童の待機児童は約1万6,300人です。東京都が約3,500人と最多で、埼玉県の約1,900人が続いています。共働き世帯が比較的多い首都圏で対策が急務となっています。
公立学童は経済的な負担が少ない一方、利用時間や学年などに制限があり、保護者の就労状況によっては利用できない場合もあります。そこで自治体が注目するのが、企業などが運営する民間学童です。預かる時間は柔軟に対応し、独自のサービスを提供する学童が増えてきています。
全国の学童への登録児童数は2023年度、過去最高を更新しました。需要が高まる中、学童は子どもが家庭の代わりに過ごす居場所であるだけでなく、学びや成長ができる場所としての役割も求められています。

(2024年2月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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