骨髄提供ドナーの増加

2月に競泳の池江選手が白血病を公表して以降、骨髄バンクの登録は急増しています。それまで1カ月間に2千~3千人だった新規登録者数は、2月だけで1万人を超えました。骨髄バンクによると、登録者数は現在51万人以上で、提供を必要とする患者とドナーの型が一致し、ドナー候補が見つかる確率は95%と高くなっています。
しかし、実際に移植できるのは60%に満たない状況です。ドナー候補は、提供までに検査などで8回程度の通院が必要で、骨髄採取の場合はさらに4日間程度入院しなければなりません。休暇が取得できないことが、移植件数の伸び悩みの背景にあります。移植率を上げるには、勤務先の理解が欠かせません。3泊4日ほどの入院が必要な骨髄提供に対し、ドナー自身が有給休暇を消化するのではなく、4日間を会社の特別休暇として認める会社も出てきています。

(2019年7月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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