高齢ヘルパーの活躍

 在宅の高齢者の暮らしを支えるホームヘルパーが、高齢化しています。元気な高齢者が高齢者を支える時代になっています。ホームヘルパーとは、介護が必要な高齢者らの住まいを訪ね、主に調理、洗濯、掃除などの生活援助や、入浴、排泄などの身体介護にあたります。介護福祉士や介護職員初任者研修などを修了した人が務めます。厚生労働省の調査によれば、全国に約44万人おり、増加傾向にあります。
 ヘルパーの働き方が高齢者に向いています。早朝や夜間、週末や祝日の勤務は通常は敬遠されがちですが、高齢者は家庭の事情に制約されない人が多いと思われます。1日に長時間働くのは体力的にも厳しくても、体調に配慮しつつ短時間ずつなら働きやすいこともあります。また、利用者と相談しながら適切に調理や洗濯などをするには、人生経験が役立つ部分もあります。特に明確な定年もありません。元気な高齢者が地域を支える担い手として活躍していく時代になっています。

(2016年10月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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