0~2歳児は、特に転落や転倒、誤飲の事故が多くみられます。国民生活センターの調査によれば、昨年11月までの過去5年分を分析したところ、12歳以下の事故情報約2万4千件のうち、半数が0~2歳でした。センターによると、生後4カ月になると手に触れるものを握ったり、なめたりします。6~11カ月で寝返り、ハイハイ、つかまり立ちが可能になります。1~2歳で歩けるようになることで行動範囲も広がり、事故が多発するようになります。この年代で多いのは転落・転倒・誤飲です。
転落は、0歳児では大人用ベッドや椅子に寝かせていて落ちてしまった事故が多くなります。転倒では、乗り物以外にも、自ら転んで家具に頭や体をぶつける事故が目立ちます。誤飲は、0~1歳児は電池、たばこが多く、2歳児では医薬品類が最も多くなります。接触は、電気ポットや炊飯器にさわったり、コーヒーや麺類をこぼしたりしてやけどを負う事故につながります。
(2016年6月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)