2070年に総人口8,700万人に

国立社会保障・人口問題研究所は、2070年に日本の総人口は8,700万人まで減少し、その1割は外国人になると推計しています。推計は5年ごとの国勢調査(今回は2020年)に基づいて実施されています。少子化が進み、人口は今の7割まで減少する一方、外国人の割合は5倍になる見込みです。
少子化の影響で出生数は大きく落ち込みます。1人の女性が生涯に産む子の数を示す合計特殊出生率は、2065年に1.44と見込んだ前回推計から、今回は2070年に1.36になると下方修正しています。おそらく推計よりも少子化は加速すると思われます。
65歳以上の割合を示す高齢化率は、2020年の28.6%から、2070年には38.7%に上ります。2038年には日本人の出生数が70万人を下回り、2070年に45万人まで減る見通しです。65歳以上の高齢者1人を支える現役世代(20~64歳)の人数は、2020年の1.93人に対し、2070年には1.26人になる計算です。65歳以上も働きながら支え手にまわることが避けられなくなります。

(2023年4月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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